【現代】間接部門の悲劇

 現在、都市部の障害者雇用においては、障害者を間接部門と呼ばれる部署に配属し、事務、あるいは事務補助の業務を担当させることが多い。

 間接部門とは 会社の業績に結びつく製造、開発、営業、販売などの業務を担当する直接部門を支援する部門 のことで、 人事や総務、経理、情報システム部門などが含まれる。障害者雇用の推進を担うのが人事、総務部門であることが多いこと、いわゆる事務作業が多いため定型業務が作りやすいこと、総務部門には様々な業務が回ってくるため、業務が設計しやすいとされること、都市部では製造のような業務が少ないこと、営業、販売などでは臨機応変が求められる業務が多いことなどから、障害者が配属される部署となることが多い。

 一方、間接部門は企業にとって外注化(アウトソーシング)しやすい業務の多い部門である。多くの大企業が母体のスリム化を目指す中で、間接業務の単純作業は外注化、派遣労働者へ委ねる傾向が21世紀に入ってから顕著になっていた。さらに、PCなどの高性能化、ATM、インターネット手続きの導入などにより、事務作業の減少は顕著になりつつある。銀行、保険業、その他大手企業では、間接部門の大規模なリストラが進行しており、都市部における間接部門を利用した障害者の業務創出は極めて困難な事態が発生している。

 障害者雇用の世界で業務移転が可能なのか?できる業務の範囲が限られている障害者は、業務移転の先に生き残ることができるのか?都市部の障害者雇用の業務設計は大きな岐路に立たされている。


 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック