【現代】無人労働論(4) FinTech(フィンテック) と無人労働化

 近年、都市部の大手企業において、間接部門の人員削減が急速に進められている。間接部門とは会社の業績に結びつく業務を担当する直接部門(製造や開発、営業・販売など)を支援する部門のことであり、人事、総務、経理などが代表的である。いわゆる「事務職」である。特に地場産業、大きな工場を持たない都心部において障害者の雇用創出をする際に、定型業務をそ…
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【過去】無人労働論(3) AMAZON社 ー不徹底な無人労働化の一例ー

 そういえば、以前に比べて直接店舗に行って買い物をする機会が減ってきた。さすがに、衣服や靴などサイズ合わせが必要な商品、大型家電、大型家具のように自分の部屋で利用可能か否かの判断が必要な商品を購入する時には、店舗で実物を確認する。しかし、それ以外の商品はほとんどIT上のオンラインストアで購入することが多い。  書籍は言うまでもなく…
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【過去】無人労働論(2)無人労働論前史

本連載が扱うのは、基本的にはIT技術普及後の無人労働化である。賛否両論のあるAMAZON商法、2008年のリーマンショック以来急速に普及したフィンテック(フィナンシャル・テクノロジー)、電子マネー、そして2015年以降に話題になっているAI(人口知能)およびロボット技術がどのように無人労働化を促進し、障害者雇用にどのような影響を与えるの…
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【未来】無人労働論(1) 無人労働化とは何か?

 障害者雇用、そして障害者就労支援の世界で働きながら、ここ1年ほど考えていたことを何回かに分けて連載してみることにしよう。  政府、行政部門による社会保障費の切り下げが続く中、これまで労働弱者とされてきた人々にとって、賃金労働だけが生活収入を得る数少ない手段となりつつある。その代わりのように最低賃金は毎年のように上昇を続け、様々な…
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【現在】差別研究の現在

障害者研究の書籍をネットで検索していくと不思議な事実に遭遇する。おそらく今も地道に研究を続けている研究者は数多くいると思うのだが「差別」と名のつく書籍は2005年ごろを境に急速に減少している。その後に出版された「差別」とタイトルにつく書籍の多くも、2005年以前から行われていた研究の集大成であったり、ベテラン研究者による新書版であること…
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【過去】定着の危うさ -障害者通所施設の一側面-

連続投稿で、障害者通所施設についても考察しておこう。 障害者通所施設はどちらかと言えば、近代社会の産物と考えることができる。盲人職業訓練施設などは、ヨーロッパでは19世紀初頭からその存在を確認することができる。通所施設が対応しているのは、「定着の危うさ」を抱えている障害者たちである。 では、「定着の危うさ」というのはいったい…
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【過去】「定住の危うさ」 -障害者入所施設の一側面-

最後は台風のため中止という形になってしまったが、筆者が今年参加する学会は10月13日で終了した。筆者が参加している勉強会に福祉社会学、福祉の歴史の研究者が多いということもあり、今年は特に「施設とは何か」という問題設定の研究報告に触れる機会が多かった。 ある時は障害者のアジール(避難所)として語られ、ある時は障害者の生を管理する場所…
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【現代】メタリアルな条件を考察する

 障害者就労支援の基本は働く(あるいは働こうとしている障害者)や障害者を雇用しようとしている事業所に対する無形のサービスと言ってよい。無形のサービスとは具体的には障害者に対する教育や職業訓練、事業所に対する研修や助言、情報提供などのことである。ハードとソフトという区分を用いるならば、ソフトの部分に働きかけるのが、障害者就労支援と言っても…
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【現代】とかげのしっぽ(有機体的業務設計の考え方)

まずは自作のしょうもない寓話でも読んでいただきたい。 ――――――――――――――――――――――――――― 【寓話】とかげのしっぽ とかげのしっぽ切りという言葉がある。とかげのしっぽは本体が危険を感じるとすぐに切り捨てられていた。ある時、とかげのしっぽは考えた。 「本体は、自分のためなら平気で俺を切り捨ててしまう。俺は本体…
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【現代】事業協同組合等算定特例の現在

 障害者就労支援についてはあまり建設的な話題提供もできていない気がするので、あまり使われていない制度だが、特例子会社制度と同時に誕生した事業協同組合等算定特例という制度を紹介しておこう。  これは欧米の障害者雇用の取り組みについても言えることなのだが、割り当て雇用(簡単に言えば会社の従業員数に応じて、一定の割合で障害者を雇用する)…
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【現代】「優しいネグレクト」再考

 以前にも少しだけ話題にしたことのある「優しいネグレクト」について、もう少し詳しく論じてみることにしよう。  読者は職場、学校、福祉施設における虐待と言ったら、何を思い浮かべるだろうか?まず思いつくのは、上司、教員、福祉施設職員による暴行や暴言ではないだろうか。あるいは、福祉施設における性的虐待も、ほぼ確実に虐待と認定されるような…
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【現代】針小棒大

 当事者でありながら、支援職としても仕事をしなければならない身として、特に悩んでいることについてでも考えてみることにしよう(支援職であるということが嫌な訳ではないが、当事者が支援職になりたがるというのは、その動機が何なのか一歩距離を置いて考えてみた話ではある)。  障害者運動系の介助となると話は違ってくるのだが、一般的に支援職に就…
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【現代】業務を水増しする

 法定雇用率により、障害者を雇用する義務があるが、雇った障害者に提供できる業務を用意することができない。これは昨年度水増し雇用が問題になった公的機関、障害者の社内失業が常態化している民間企業に共通する課題である。しかし、雇用した障害者に業務を提供しなければ業務から疎外された障害者から虐待通報されても文句を言えなくなるし、職場の人間関係は…
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【現代】紙面文化と障害者雇用

 ちょっとした障害者雇用上の気がつきをコメントしておこう。福祉など対人援助サービスの分野では例外もあるが、近年はオフィスで紙面の書類というものを見かけない会社も増えてきた。コピー用紙代や印刷代の削減のため、電子書類でよいという会社が増えてきたせいもあるようである。  しかし、この効率化が障害者雇用に与える悪影響というのは意外に知ら…
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【過去】人類優生学

衛生学のような民族主義的傾向を持つ優生学が国家レベルでは実践に移されていった。すでに両大戦間期から人種・民主差別に反対する優生学者、優生学運動家というのは登場していたのだが、人種・民族主義を乗り越えようとする優生学が力を持ち始めたのは、国連が誕生した第二次世界大戦後のことだった。この民族・人種を超えて、人間の改良を目指そうとする国際優生…
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【現代】「断種」手術の今

※いくらかショッキングな内容を伴います。ご容赦を  かつて優生学において「断種」手術、あるいは優生手術と呼ばれた手術は男性であれば 精管結紮手術、女性であれば 卵管結紮手術という。 詳しくは以下のサイト参照 https://kanto-clinic.jp/pipecut  少ししつこいかもしれないが、それぞれの手…
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【過去】子育て支援優生学

 断種や安楽死作戦のイメージを引きずっていると理解しがたいと思うが、優生学者、あるいは優生学運動家というのは、とりわけ第一次世界大戦以降、公的な子育て支援に熱心な政策提言を行っていた。これは、少なかれ、政治的右派の優生学者/運動家にも見られたことである。  しかし、特に優生学が迷走していた訳ではない。筆者が読み解く限り、優生学の…
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【過去】ソーシャルワーク優生学

 地域における優生政策の取り組みは、社会福祉や保健衛生と抱き合わせで行われる。特に多産な貧困地域における優生政策、あるいはバースコントロール運動は、貧困問題への取り組みに熱心な支援職、民間団体の活動が不可欠である。  民間の慈善事業団体、社会事業団体のソーシャルワーカーによる貧困家庭の家庭訪問の取り組みが始まったのは早い国では18…
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【現在】障害者サテライトオフィス

 法定雇用率を達成しなければならないが、雇用した障害者の教育、配慮にはあまり時間と労力をかけたくない。残念ながら、そんなニーズを持っている事業所というのは少なからず存在する。今までにも書いてきたように、業務設計、雇用された障害者の教育を派遣労働者、外注業者に委ねたり、下請け会社に出向させるといった丸投げを行う企業は確かにあった。しか…
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【現代】間接部門の悲劇

 現在、都市部の障害者雇用においては、障害者を間接部門と呼ばれる部署に配属し、事務、あるいは事務補助の業務を担当させることが多い。  間接部門とは 会社の業績に結びつく製造、開発、営業、販売などの業務を担当する直接部門を支援する部門 のことで、 人事や総務、経理、情報システム部門などが含まれる。障害者雇用の推進を担うのが人事、総務…
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