【現代】メタリアルな条件を考察する

 障害者就労支援の基本は働く(あるいは働こうとしている障害者)や障害者を雇用しようとしている事業所に対する無形のサービスと言ってよい。無形のサービスとは具体的には障害者に対する教育や職業訓練、事業所に対する研修や助言、情報提供などのことである。ハードとソフトという区分を用いるならば、ソフトの部分に働きかけるのが、障害者就労支援と言っても…
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【現代】とかげのしっぽ(有機体的業務設計の考え方)

まずは自作のしょうもない寓話でも読んでいただきたい。 ――――――――――――――――――――――――――― 【寓話】とかげのしっぽ とかげのしっぽ切りという言葉がある。とかげのしっぽは本体が危険を感じるとすぐに切り捨てられていた。ある時、とかげのしっぽは考えた。 「本体は、自分のためなら平気で俺を切り捨ててしまう。俺は本体…
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【現代】事業協同組合等算定特例の現在

 障害者就労支援についてはあまり建設的な話題提供もできていない気がするので、あまり使われていない制度だが、特例子会社制度と同時に誕生した事業協同組合等算定特例という制度を紹介しておこう。  これは欧米の障害者雇用の取り組みについても言えることなのだが、割り当て雇用(簡単に言えば会社の従業員数に応じて、一定の割合で障害者を雇用する)…
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【現代】「優しいネグレクト」再考

 以前にも少しだけ話題にしたことのある「優しいネグレクト」について、もう少し詳しく論じてみることにしよう。  読者は職場、学校、福祉施設における虐待と言ったら、何を思い浮かべるだろうか?まず思いつくのは、上司、教員、福祉施設職員による暴行や暴言ではないだろうか。あるいは、福祉施設における性的虐待も、ほぼ確実に虐待と認定されるような…
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【現代】針小棒大

 当事者でありながら、支援職としても仕事をしなければならない身として、特に悩んでいることについてでも考えてみることにしよう(支援職であるということが嫌な訳ではないが、当事者が支援職になりたがるというのは、その動機が何なのか一歩距離を置いて考えてみた話ではある)。  障害者運動系の介助となると話は違ってくるのだが、一般的に支援職に就…
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【現代】業務を水増しする

 法定雇用率により、障害者を雇用する義務があるが、雇った障害者に提供できる業務を用意することができない。これは昨年度水増し雇用が問題になった公的機関、障害者の社内失業が常態化している民間企業に共通する課題である。しかし、雇用した障害者に業務を提供しなければ業務から疎外された障害者から虐待通報されても文句を言えなくなるし、職場の人間関係は…
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【現代】紙面文化と障害者雇用

 ちょっとした障害者雇用上の気がつきをコメントしておこう。福祉など対人援助サービスの分野では例外もあるが、近年はオフィスで紙面の書類というものを見かけない会社も増えてきた。コピー用紙代や印刷代の削減のため、電子書類でよいという会社が増えてきたせいもあるようである。  しかし、この効率化が障害者雇用に与える悪影響というのは意外に知ら…
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【過去】人類優生学

衛生学のような民族主義的傾向を持つ優生学が国家レベルでは実践に移されていった。すでに両大戦間期から人種・民主差別に反対する優生学者、優生学運動家というのは登場していたのだが、人種・民族主義を乗り越えようとする優生学が力を持ち始めたのは、国連が誕生した第二次世界大戦後のことだった。この民族・人種を超えて、人間の改良を目指そうとする国際優生…
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【現代】「断種」手術の今

※いくらかショッキングな内容を伴います。ご容赦を  かつて優生学において「断種」手術、あるいは優生手術と呼ばれた手術は男性であれば 精管結紮手術、女性であれば 卵管結紮手術という。 詳しくは以下のサイト参照 https://kanto-clinic.jp/pipecut  少ししつこいかもしれないが、それぞれの手…
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【過去】子育て支援優生学

 断種や安楽死作戦のイメージを引きずっていると理解しがたいと思うが、優生学者、あるいは優生学運動家というのは、とりわけ第一次世界大戦以降、公的な子育て支援に熱心な政策提言を行っていた。これは、少なかれ、政治的右派の優生学者/運動家にも見られたことである。  しかし、特に優生学が迷走していた訳ではない。筆者が読み解く限り、優生学の…
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【過去】ソーシャルワーク優生学

 地域における優生政策の取り組みは、社会福祉や保健衛生と抱き合わせで行われる。特に多産な貧困地域における優生政策、あるいはバースコントロール運動は、貧困問題への取り組みに熱心な支援職、民間団体の活動が不可欠である。  民間の慈善事業団体、社会事業団体のソーシャルワーカーによる貧困家庭の家庭訪問の取り組みが始まったのは早い国では18…
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【現在】障害者サテライトオフィス

 法定雇用率を達成しなければならないが、雇用した障害者の教育、配慮にはあまり時間と労力をかけたくない。残念ながら、そんなニーズを持っている事業所というのは少なからず存在する。今までにも書いてきたように、業務設計、雇用された障害者の教育を派遣労働者、外注業者に委ねたり、下請け会社に出向させるといった丸投げを行う企業は確かにあった。しか…
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【現代】間接部門の悲劇

 現在、都市部の障害者雇用においては、障害者を間接部門と呼ばれる部署に配属し、事務、あるいは事務補助の業務を担当させることが多い。  間接部門とは 会社の業績に結びつく製造、開発、営業、販売などの業務を担当する直接部門を支援する部門 のことで、 人事や総務、経理、情報システム部門などが含まれる。障害者雇用の推進を担うのが人事、総務…
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【過去】学校優生学

 ある国において優生政策を実現するために不可欠な公的機関は何だろうか?生まれてきた全ての児童をスクリーニングする機関である。スクリーニングとは ターゲットとなる集団に対して実施する共通検査によって、目標疾患の罹患を疑われる対象者あるいは発症が予測される対象者をその集団の中から選別すること である。前回取り上げたように、乳幼児健診が広く国…
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【過去】健診優生学

 列強と呼ばれた国々で、両大戦間期に始まった母子保健衛生を利用した優生学について紹介しよう。  両大戦間期になると、さすがに学校義務教育制度はある程度確立し、校医を通じて、生徒、保護者に衛生指導を行うことができるようになっていた。しかし、この段階で未解決だったのが、5歳以下の乳児期の衛生指導だった。特に労働階級の貧困層では一家の収…
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【過去】母親優生学

 筆者が研究している20世紀初頭というのは、当時列強と呼ばれた国々の婦人運動家の間で児童に対する母親中心主義家庭教育の議論が沸騰していた時期だった。 それ以前でも、家庭教育の担い手はどちらかと言えば女性であったことは事実なのだが、どの階級でもそれぞれ異なる事情から家庭教育の中心的な担い手は実の母親ではなかった。例えば、イギリスであ…
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【過去】生活扶助優生学

そろそろこの議論の狙いを明らかにしていこう。この議論が目指すところは、非身体侵襲系優生学の手段を明らかにしていくことである。断種手術を身体侵襲系優生学の典型であるとすれば、非身体侵襲系優生学は標的とする障害者の生殖器に対して不可逆的な介入、あるいは長期間に及ぶ後遺症を残すような介入は行わない。あくまで、その障害者に対して肉体的苦痛、取…
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【過去】施設優生学

 労働というテーマとは間接的なつながりしか持たないかもしれないが、筆者の第二専攻とも言うべき優生学について、論じることにしてみよう。  現代では優生学と言えば、断種手術と結びつけて論じられることが多い。確かに優生学の実践において、断種手術は身体的への侵襲性が高いこと、被害者が子どもを産む機会を剥奪すること、不可逆的な介入であるため…
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【現代】女性職場と男性障害者

 久しぶりに障害者雇用の現場における伝聞情報を題材にした考察でもしてみることにしよう。  よくある話なのだが、男性のASD、知的障害者が障害者雇用で働く時、その職場において事務補助に従事している女性たちの多い部署に配属されることが多い。理由はいくつかあるのだが、事務補助で働いている女性職員は出張が少なく、障害者スタッフの見守りが…
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【過去】母親が子どもを育てていたのか?

 今日は締め切りに追われているので、簡単な雑学提供ということで。  一般的にはイギリスのヴィクトリア朝時代は女性の性的役割が強化された時期であると言われており、母親が家庭で子どもの育児と衛生に細心の注意を払いながら見守ることが当然視されるようになった時代だったとされる。  もちろん、子どもの育児、衛生が女性の役割とされる…
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