グレーゾーン学とアブノーマライゼーション論

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zoom RSS 自伝的文章(15)  27歳〜現在 出来事

<<   作成日時 : 2005/03/30 22:25   >>

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アスペルガー症候群という診断がついた後、3年の月日が過ぎた。わたしは2005年の4月1日で30歳になる。この3年間はつくづく色々なことがあった。27歳の頃に生まれてはじめて発達障害のある女性と恋愛というものを経験したが、相手が深い悩みを抱えすぎていたために、半年ぐらいで関係を解消することになった。

同じ年に、かつてよく顔を出していたアスペルガーの館というサイトの掲示板の常連を中心に発達障害相互支援ネットワークという自助グループを作ってそこの代表として活動をはじめたりもした。今は代表の座は退いているはずだが、未だに運営などに関わることが多く隠居することができないでいる。敬愛する哲学者ヴィトゲンシュタインが「哲学者(自閉人)はいかなる哲学観念共同体の住人でもない。そのことが彼をして哲学者(自閉人)たらしめるのである」と言っているが、「果たして、わたしは障害者共同体の住人のままであり続けていいのかどうか」と迷いながら、自助グループに居続けている。自伝的文章(13)で述べたように「障害者コミュ二ティーはけっきょくのところ、似た者,共通項を持つ同士が心地よいとする同質性に帰結するのではないか」という疑問も今だに消えていない。しかし、純粋無垢な発達障害者でいるつもりもさらさらないので、泥をかぶりながらこの世界で生きていきたいと思う。

さて、この時期にわたしはさらなる自己変容を遂げていった。診断がついた後は臨床家になって発達障害の世界で活動しようと思ってしばらく発達障害に関する教育,心理,医学の本に読みふけってい。わたしが発達障害に関する知識を増やしていったのは診断前と診断後に徹底的に情報収集をしたことによる成果である。一時的に大学の障害児教育のゼミに勉強しに行ったこともある。今もなお発達障害に関する入門書を読むことは欠かさずに行っている。

しかし、わたし自身は臨床家になるという道は断念した。結果的には大学院生時代に興味の持った倫理学,あるいは近接する社会学に回帰していったのである。直接のきっかけは、発達障害相互支援ネットワーク設立直後に発生した支援関係者とのトラブルであった。やっと支援関係者との連携が成立したと思ったのも束の間、発達障害のある当事者の個人情報の扱いをめぐる大きなトラブル(事前の説明なしのビデオ撮影,報告書の作成,雑誌へのコメントの無断掲載)が発生して、わたしは支援関係者と関わっていきなりトラブル処理に奔走することになった。これを境にしてわたしは次第に今まで一部の発達障害関係者しか足を踏み入れることがなかった領域に入っていくことになった。それが障害学である。自伝的文章(16)ではこの方向性の転換をわたしの内面から見ていこうと思う。

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